地層表層部の不被圧水層の地下水を取水する井戸で手堀式と機械堀があるが、民間工事では手掘式、公共工事では機械式で施工される場合が多い。
井戸そのものが貯水タンクの役目をはたす為、山間部や小水量地帯などで有効である。
基本的に雨水の浸透ろ過水な為、河川附近等の水量の多い不被圧帯水層以外では、大量 の水を長時間取水する事が出来ない。地表からの汚染や周辺工事の影響をうけやすい。
手堀りの場合、工事にたずさわる職人の技能がすべてである為、危険度が高く、経験を用する為に、作業できる職人に限りがある。
機械式の場合、初めに奇怪で掘削しながら外側の鋼管(土止め用のライナープレート)をセットした後、内側のヒューム管を入れるタイプである為、危険度は少ないが、大がかりな工事となり工費が高い。主に大口径井戸に多い。
最も安価な井戸であるが、水量が豊富な不圧地下水帯がある地域に限定される。深度は20m程度が限界である。
工事場所を取らず工期が短い。安価。
河川等を有する平野部で、比較的水量の多い不被圧帯水層のみ有効。地表や周辺からの影響をうけやすい。多く水量 を確保できない。